あけましておめでとうございます。
昨年設立5年目を迎えた世田谷コミュニティ財団は、新たなフェーズに進みました。
今年は、昨年実施した4回のコミュニティ・ギャザリングの成果をふまえて、
具体的な取り組みをみなさんにお示しできるのではないかと考えています。
さて、昨年はCOVID-19の影響が残る中、戦争が起き、インフレ、社会的分断など
さまざまな問題が表面化しました。こうした社会において、地域のコミュニティの
あり方を考えることはどんな意味があるのでしょうか。
近年、身近な環境・社会が「成り行き」でどんどん変わっていく危惧を覚えます。
「成り行きに任せたくない」と思っても、大きなうねりの前では私たちの力は小さく、
いつも無力感を覚えます。
それでも日々私たちの住む「まち」に対して、何かをしていく必要性を感じます。
なぜならば、小さな意思の積み重ねでしか、その先にある未来を変えることは
できないと思っているからです。
そして、その力を生み出すのは、そこに住む住民であり、そこに住む人たちがつながる
ことでしか、その力は活かせません。
世田谷のコミュニティへの希望は、そういう住民がつながることによってつくられる
力の可能性を信じている人がいて、なんとか維持しようとする動きが積み上げられ、
引き継がれてきていることです。
私はグローバル化とは無縁な生活を送っていますが、この動きが世田谷から世界に
つながっているという感覚はあり、それは決して大げさなものではありません。
今年は「コミュニティ」においても、とても大切な年になるのではないでしょうか。
ひとつの可能性を実現するために、ただの「成り行き」の中に一人ひとりの「意思」を
込められるような動きをつくっていきたいと考えています。
末筆ながら、昨年末の寄付月間キャンペーンでは多くの皆様よりご寄付を賜りました。
厚くお礼を申し上げます
当財団では皆様のご寄付に支えられております。引き続きのご支援をよろしくお願い
いたします。
https://scf.tokyo/support/members/
https://scf.tokyo/support/donation/
みなさまのご健勝と幸せ多い一年となりますように。
世田谷コミュニティ財団
代表理事 福永順彦