7/21(土)、世田谷コミュニティ財団は、事業指定プログラム「“チア☆せた!”公開審査会」を開催しました。
「チア☆せた!」は、世田谷をワクワクさせてくれるプロジェクトの活動を4コマ画像で応募する、新しい公募スタイルのプログラムです。写真やイラストなど「画像」による申請とすること、活動を応援できる仕組みとして、オンラインによる応援投票を試行したことが特徴です。
本プログラムには4つの団体から申請を頂きました。
審査会では、ポスターセッションを通じて申請内容を発表するショートプレゼンの時間を設けました。また審査員も来場者も自由に質疑や協力の提案、意見交換を行うスタイルをとりました。
こうした工夫によって、審査会そのものが交流と新たな価値の創造の場となりました。
応援投票の結果講評と、審査員による厳正な審査の結果、今回は「大賞」と「チア☆せた!賞」は共に、北沢おせっかいクラブ「北沢コミュニティダイニングプロジェクト」のみなさまに決定しました。
採択された北沢おせっかいクラブのみなさま、ダブルの受賞おめでとうございます。
会場には、たくさんの方々にご来場いただきました。
ご参加いただいたみなさまに、改めて御礼申し上げます。
【公開審査会概要】
2019年7月21日(日)13時半~16時半、二子玉川カタリストBAにて下記の公開審査会を行いました。
■申請タイトルおよび申請団体一覧(敬称略 順不同):
1.「せたがやをキレイに、あなたの世界もカラフルに。」
(NPO法人neomura/代表者:新井佑)
2.「まち全体を学びの場に」
(多様な学びプロジェクト@せたがや/代表者:松本敬子)
3.「オープンホコ天デイズ」
(つながるホコ天プロジェクト/代表者:田中利枝)
4.「茶沢コミュニティダイニングプロジェクト」
(北沢おせっかいクラブ/代表者:齋藤淳子)
■審査員(敬称略 順不同)
・今給黎辰郎 (認定ファンドレイザー)
・江口響子 (CGアーティスト)
・矢郷桃 (写真家)
・池本修悟 (一般社団法人世田谷コミュニティ財団理事)
■プログラム
・ 事業指定助成プログラム「チア☆せた!」の説明
・ 申請団体の1stピッチ(ショートプレゼン)
・ 企画シートづくりタイム
・ 最終ピッチ
・ 「チア☆せた賞」の投票
・ 審査員による審査 ・審査結果の発表
<補足:応援投票について>
事業指定助成プログラム「チア☆せた!」では、Facebookによるオンラインの応援投票を行いました。
団体の申請内容をそれぞれ、世田谷コミュニティ財団のFacebookページに掲載し、「いいね!」「超いいね!」数を集計、「応援投票」として「チア☆せた!賞」の得票にカウントしました。
なお大賞は審査員による審査によって、決定しました。
【公開審査会当日の様子】
■開会挨拶
会の冒頭では、当財団の代表理事 水谷衣里より審査会への参加、並びに応援投票への参加の御礼をお伝えしました。
「本日は財団発足後、2回目となる公開審査会です。オンライン投票で応援いただいたみなさま、ありがとうございました。そして本日も区内から、そして遠方からもご参加頂いています。審査員の皆さまも、ご協力本当にありがとうございます。こうしてあたたかな応援の輪が広がっていくこと、本当に嬉しく思います。そして今日また新たな応援の輪が生まれていくことが楽しみです。」と語りました。
■チア☆せた!について、プロジェクトチームからのご説明
次に、チア☆せた!プロジェクトチームの千葉晋也(当財団理事)と、村井庸平(運営サポーター)より、
・審査方法と基準
・採択後の支援内容
・各賞の説明
・審査員のご紹介
を行いました。
■応募団体の1stピッチ(ショートプレゼン)
会場内に申請頂いた4コマ画像を大判ポスター形式で掲出。
各ポスター前で団体の皆さんにショートプレゼンをして頂きました。
活動への想いを語る登壇者の声に、みなさん熱心に耳を傾けていました。
プレゼンの後は、審査員を中心に、質疑応答の時間を設けました。
1.「せたがやをキレイに、あなたの世界もカラフルに。」(NPO法人neomura) 代表:新井佑さん
*「用賀BLUEHANDS」は、子どもたち、新米パパママを中心に、ブルーの軍手をつけて地域のクリーン活動を行っている。
*まちの人々と出会いまちに関わり仲間も増える中、子育て世代の地域のつながりが大切なことに気づいた。
*用賀BLUEHANDSをモデルに、コミュニティを横断して楽しめるコンテンツを開発したい。
2.「まち全体を学びの場に」(多様な学びプロジェクト@せたがや) 代表:松本敬子さん
*学校外での学びも含めて学びの多様化が進んでいる。
*不登校、発達障害の子どもたちも、地域の大人たちに見守られ、育てられ、自由に学べる地域社会を創り出したい。
*現在、地域の居場所づくりプロジェクトを二子玉川地域で展開しているが拡大させたい。
*地域住民の得意なことを子どもが学べる仕組みを作り、あたたかい地域の繋がりを広げたい。
3.「オープンホコ天デイズ」(つながるホコ天プロジェクト) 代表:田中利枝さん
*東京都市大学の「コミュニティマネジメントラボ」で学ぶ学生を中心に、尾山台地域で活動を行っている。
*学生の活動と地域のつながりから多様なプロジェクトた生まれつつある。
*「ハッピーロード尾山台の歩行者天国は、まちの大きな公共空間。
*歩行者天国(ホコ天)をさらに進化させ、まちのみんなで取り組むために、商店街の皆さんにホコ天への出店を呼びかけ、お店の人と住民の交流が広がる活動に取り組みたい。
4.「茶沢コミュニティダイニングプロジェクト」 (北沢おせっかいクラブ) 代表:齋藤淳子さん
*子育て支援の一環として地域でこども食堂を開催する中、新たなチャレンジのため申請をした。
*近隣のこども食堂、コミュニティ食堂がいつどこで開催しているか、利便性を高めた情報提供を図るネットワークをつくりたい。
*また情報集約による地域のフードバンクを運営し、地域でフードロスを解決。職を通じ、多世代が交流し助け合えるコミュニティをつくっていきたい。
■企画シートづくりタイムでは、参加者と一緒に議論し活動をアップデート
プレゼン後は団体ごとに4つのテーブルに分かれ、ディスカッションを進めました。
ディスカッションでは、ファシリテーターのもと申請者と参加者が意見交換しながら、「企画シート」を作成しました。企画シートには目的、成果、アクション、サポートしてほしいこと、ファンドレイジングの目標額、プロボノニーズなどをまとめていきました。
■いよいよ最終ピッチ! 議論し尽くし、プレゼンの熱が上がります
最後に、申請者から「最終ピッチ」をして頂きました。
最終ピッチでは、企画シートにまとめたディスカッション内容も踏まえ、思いの丈をお話頂きました。
■「チア☆せた!」賞の投票
「チア☆せた!」賞は、「最もワクワクした」と参加者が感じた活動に贈られる賞です。
審査会参加者の「応援の気持ち」をシールに込めて、星印が各ポスターに貼られていきました。
またFacebookの「いいね!」「超いいね!」による応援投票の結果もポスターに反映させ、「チア☆せた!」賞が決まりました。
また、投票とは別に、「こんなことできるよ」、「こんな人を紹介できるよ」、などなど、活動を応援するために出来ること、提案したいことをポストイットに寄せて貼付、プレゼンターに応援の気持ちが届けられました。
田中さんと一緒に、つながるホコ天プロジェクトをプレゼンした菊地さん。
「たくさんの視点でプロジェクトを見つめることができ、他団体とも知り合えて刺激を受けました。引き続き頑張りたい!」
と、意気込みを語られました。
■大賞決定に向けた審査
「チア☆せた!」賞で会場が盛り上がる中、別室では大賞決定に向けて審査が行われました。
審査の間、世田谷コミュニティ財団からのお知らせとして、ポストカードドネーションなど、財団の取組をご紹介しました。
■審査結果、賞の発表!!
審査の結果、大賞、チア☆せた!賞 ともに、
北沢おせっかいクラブ 「茶沢コミュニティダイニングプロジェクト」 のダブル受賞となりました!
審査結果が発表され、どよめきと祝福に包まれる中、審査員の皆さまからそれぞれに講評と応援のお言葉をいただきました。
・ 世田谷における先駆性と実現性をポイントにしました。保護者から始まったというプロジェクトに、活動の原点をみました。
・ どの活動も志高く、これからも見守ってゆきたい内容でした。大賞は、まさに僅差でした。
・ 学生のパワーとアイディアに触れ、一層の広がりに期待しています
・ 用賀地域をつなげる活動も、これからの可能性を感じました。積み重ねていってほしいです。
と、大賞のみならず、全ての団体のこれからの活動に期待とエールが贈られました。
審査員左上から、今給黎辰郎氏、江口響子氏、矢郷桃氏、池本修悟氏
最後に、水谷代表理事から、参加者のみなさまへのコメントを述べ、閉会としました。
「W受賞、本当におめでとうございます。プレゼンからは、みなさまの熱意をひしと感じました。審査は終わりましたが、チア☆せた!は伴走支型のプログラムですので、今日からが新たなはじまりです。皆さんと共に、より良い活動となるよう、我々も努力していきたいと思います。引き続きのご協力をどうぞよろしくお願い致します。」
「チア☆せた!」では、全申請団体の皆さんの活動を取りまとめて冊子にする「カタログギフト図鑑」の作成を予定しています。
大賞とチア☆せたの受賞プロジェクトは、図鑑の特集記事として掲載の予定です。
また大賞を受賞した茶沢ダイニングプロジェクトには、プロボノによる事業計画作成などの伴走支援がを、今後1年間にわたり行います。
今後の活動は、当財団メディアから適宜ご案内します。
会場で応援し続けてくださったみなさまに、心より感謝申し上げます。
今後の活動を、どうぞ応援くださいますようお願いします。