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設立記念助成プログラム「ココロマチ」公開審査会(6/1) 参加団体紹介

世田谷コミュニティ財団設立後初の助成プログラムは「都市の農」がテーマ。「農」をキーワードに助成団体を募集し、世田谷の「農」を守り育てる活動を応援します。

6月1日(土)の午後に“ココロマチ”公開審査会を開催します。開催に向け、今回申請をしてくださった5つの団体とその申請内容の概要を紹介します。それぞれの申請内容をポスターセッション形式で発表し合います。どんな審査結果になるか、一緒に見届けてみませんか?共に価値を生み出したいと考えるみなさん、ぜひご参加ください!

*「設立記念助成プログラム“ココロマチ” 公開審査会」
2019年6月1日(土)13~16時半@カタリストBA
https://scf.tokyo/3264/

 

1.スマイルデザイン+相田合同工場(埼玉県さいたま市)

「農地の「都市耕園」化に向けた基礎調査(農地貸しの欠点を解消するプロジェクト)」
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都市農家の耕作地利用を活性化させるため、農家と地域市民の接点作りのプラットフォームを創出します。農家の持つ耕作地と栽培技術をコミュニケーション手段として活かし、「耕作体験」と「貸し農園」を起点に、「都市耕園」として食育や自然体験の場作りを耕作教室と青空市場の形で行い、都市農園と地域市民との交流を活性化します。農具メーカーとデザイナーやプロボノが協業することで、市民に効果的な道具使いと農地の2次利用の具体例を試験的に実施でき、生活者に近い目線で畑の新たな価値作りに取リ組みます。農地の2次活用ビジネスや商品サービス化の立案を、農家/畑/道具/食/生活者を俯職的に見渡した取り組みとして具現化したいと考えています。

 

2.結お~くらんど(世田谷区喜多見)

「結お~くらんど「農」プロジェクト“きたみふぃーるどらんど”」
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当団体は人の交流をベースに地域資源を広く活用する地域ツーリズムを企画・運営し、「農」に関しても、農家や農産物を媒介にして人やモノの循環を築く働きかけをしています。農家は土地活用への誘いがある一方、先祖伝来の土地を生業とともに守りたいという揺れる心境にあります。そこで当団体の活動拠点でもある喜多見エリアに焦点をあて、①地域内の農業の実態を把握し、②体験農園で耕作、一般農家で援農することでで直接農家と繋がりながら人との交流をはかり、③収穫した農産物による加工品での商品化の可能性を探り、④農家を含む地域住民のコミュニティ醸成を進める。これらにより、この地が未来永劫に農地とともにあり、地域資源を活かしつつ住民同士が繋がるチャレンジとしたいと考えています。

 

3.特定非営利活動法人農スクール(神奈川県藤沢市)

「農を舞台に、誰もが生き生きと働くことができる社会を目指す事業」
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これまで藤沢市で実施してきた、働きたくても、働けないホームレスや生活保護自給者、ひきこもり、ニートなどさまざまな方々と、人手不足の農業界・農村の空き家をつなぐ取り組みを、世田谷でも水平展開します。それにより、高齢化・後継者不足、生産緑地の2022年問題などを抱える世田谷の農地が有効活用されるとともに、地域に在住する働きづらさを抱える方が、野菜作りを通じて働いたり現場やコミュニティに参加したりする意欲を取り戻すことをめざします。事業内容としては、①生活困窮者・引きこもり・精神的な疾患の方など、働きづらさを抱える方への直接支援「就農研修プログラム」を提供するための調査、②プロジェクト対象者向けの講座や交流の場の提供を行います。

 

4.じゅんかんチャレンジ桜丘推進協議会(世田谷区桜丘)

「食と農をつなぐ「じゅんかんチャレンジ世田谷」」
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当会は、東京農大のリサイクル研究センターで開発された「生ごみ肥料」を核として、世田谷区桜丘周辺の生産者支援、消費者による地産地消、そして小・中学校における食育・環境教育等へと「じゅんかん」の輪を広げ、食と農で“地域を繋げる”活動を行う団体です。本事業では今後、桜丘から世田谷全域へと活動を拡大することを目的に、世田谷農業における『生ごみリサイクル』の実践を化学的・社会学的に検証します。核となる 「生ごみ肥料」の安定した製造と効率化技術の開発を行うとともに、生産者への生ごみ肥料の供給、生ごみ肥料を使って生産された農作物による学校給食、農地保全を目的とした援農、及び世田谷区内の大学、高齢者施設、行政等各機関との連携を始め、幅広い活動を通して都市農業の今後に大きく寄与するものと考えます。

 

5.テヅクリ畑の会(世田谷区喜多見)

「農が結びつける農家と住民の輪の検証プロジェクト」
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今も農地が残る喜多見地区を中心に、次代につながる「農のある街づくり」の手本を実現します。本事業はその実証実験でもあります。都市生活を送る人は、都市化した生活空間の潤いのなさ、以前はあった自然の共有空間、農地・農家を失った重大さに気付き初めています。新たな価値は「農(農家)と食(住民)の相互理解、共有共生」から生まれます。私たちは、農家の人達に野菜・作物への感謝を伝えて将来にまで継続いただきたい。都市で生活する人達には、畑の土と野菜と天空に触れる気持ち良さを体験していただきたい、と考えています。この実証実験は、世田谷の農地減少の問題に、困難を乗り越えて継続的に取り組む仲間(団体)が出来るか(育つか)どうかの検証でもあります。