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「ローカル・プロボノという新しい生き方」(10/26)を開催しました!

2018年10月26日(金)、尾山台の「Fluss」にて「ローカル・プロボノという新しい生き方」と題した交流・勉強会を開催しました。

ゲストは、認定NPO法人サービスグラントの岡本祥公子さん。サービスグラントは、社会課題に取り組む非営利組織を支援するNPOで、そうした組織の広報や経理といった運営の基盤となる部分を、ビジネススキルや専門知識を持つ一般の方々が「プロボノ」として応援する仕組みを提供しているユニークな団体です。今回はサービスグラントでこうした活動を広げることに尽力されている岡本さんにお話をうかがいました。

集まったのは、近隣でギャラリーをされている方や埼玉からいらした会社員の方など立場や年齢がまちまちな10名弱。はじめの自己紹介から、プロボノ=スキルを活かして活動支援するということを巡って、自分をどう生かせるか、自分の活動をどう支援してもらえるのか、自分の地域への関わり方はプロボノとどう違うのか、など、それぞれの立場によって多様な見方ができることがわかってきました。

その後は、軽食をいただきながら、岡本さんにプロボノの概要をうかがい、対話を行いました。

サービスグラントのプロボノは、現在4500名が登録しているそうですが、週5時間程度の関わり、チームで取り組む、取り組むプロジェクトの課題設定が明確で期間が決まっている、何か問題があっても事務局が対応するなど、一般の方が関わりやすい仕組みになっているそう。

また、ボランティアとの違いは、自分のスキルを活かして貢献するのがプロボノ。基本は無償ですが、市場価格よりも安く業務を引き受ける「ローボノというあり方もあるとのこと。

社会貢献の意識はあっても、直接つながりがなければ、いきなりボランティアとして飛び込むのは勇気がいります。そうした状況の中、プロボノという仕組みは、多くの人がそれぞれ自分の力を発揮しながらそれまで関係がなかった社会貢献の活動に「越境」していくきっかけづくりの活動なんだということがよくわかりました。

参加してくださった皆さんも、自分自身の活動がある地域へのプロボノだったとか、卒業しても地域に参加してく方法が見えてきたなど、多くの気づきがあったようです。コミュニティ財団でも、多様なスキル・専門知識を持った人の、さらに多様な動機付けや想いを活かして、参加しやすい「プロボノ・コミュニティ」づくりを進めていきたいと思います。

岡本さん、貴重なお話ありがとうございました!

(文責:坂倉杏介)